文部科学広報 第157号
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44文部科学広報 No.157 平成24年12月号見付けて欲しいと思います。教師としては、子どもたちが興味を持てる場面や課題などを示すことが大事なのではないかと思います。国際数学オリンピック受賞者に突撃!東京大学理学部数学科 4年 関 典史筑波大学附属駒場高等学校1年 野村建斗インタビュー数学は抽象的で苦手という方もいらっしゃいますが、小さい頃から算数・数学が好きで、国際数学オリンピックという国際舞台で活躍する方もいます。今回は国際数学オリンピック受賞者の関典史さん(東京大学理学部数学科4年生)、野村建斗さん(筑波大学附属駒場高等学校1年生)の二人から、数学の面白さや数学が好きになったきっかけなどについて、インタビューしました(以下、敬称略)。数学が好きになったきっかけとその魅力文科省 数学が好きになったきっかけについてお聞かせください。関 小学校3年生の時に中学受験のために通いはじめた塾で、算数を本格的に勉強したことがきっかけです。算数はある意味パズル的で楽しめますし、テストの点数が上がっていったこともきっかけかもしれません。文科省 解けることが面白くて、好きになっていったんですね。関 覚えていないとできないとか、答えがはっきりしない科目とは違って、算数・数学は答えが合っているかどうかが、誰の目から見てもはっきり分かるので、そういうところも好きだと小さい頃から思っていました。文科省 野村さんは今年が国際数学オリンピック初挑戦ですね。野村 小学2年生から日本ジュニア数学オリンピックに参加していました。関 すごいですね!文科省 では小学2年生の時から算数や数学が好きだったんですか。野村 幼稚園の時に親に買ってもらった「算数おもしろ大事典」という本があって、算数のいろんなトピックが載っているんですけど、絵が多くて分かりやすく、好きでよく読んでいました。そこから算数に関心を持ち始めました。文科省 お二人にとって、数学の魅力って何ですか。関 ほかの自然科学と違って実験ではなく、理詰めだけで正しい証明や理論ができるところですね。今大学で数学を専門に学んでいますが、数学にはいろんな分野があって、分野同士が有機的につながっているのも面白いと思います。また、オイラーやガウスらの時代に構築された古典数学を、より洗練された形に一般化して理論として作り直すということが、この1世紀で急速に発達したんですが、そういうことを学べるのも大学の数学科の面白いところです。野村 ピタゴラスとか、何千年も前に確立された定理が、今でも時代を超えて通用するという普遍的なところが数学の魅力だと思います。国際数学オリンピックへのチャレンジ文科省 国際数学オリンピックにチャレンジしたきっかけは何ですか。関 数学オリンピック財団とは別の団体(算数オリンピック委員会)が主催している算数オリンピックというのを、塾から聞いて知って、中学生になったら数学オリンピックもやりたいと思いました。文科省 野村さんは小学2年生からジュニア大会に出ていました。関 小学2年生から挑戦していたなら、数学オリンピックに関しては僕より先輩になりますね(笑)。野村 2003年大会が日本で開催されて話題になったので、それを知った母の薦めで毎年チャレンジするようになりました。文科省 国際数学オリンピックの問題は非常に難しいですが、こういう問題を解けるようになるために、どのような努力をされましたか。野村 過去問を集めたり、先輩方のセミナーに参加したり、知識を集めて対関典史。東京大学理学部数学科4年。国際数学オリンピック2007年ベトナム大会(当時高2)で銀メダル、2008年スペイン大会(当時高3)で金メダルを受賞。野村建斗。筑波大学附属駒場高等学校1年。国際数学オリンピック、2012年アルゼンチン大会で銀メダルを受賞。齋藤先生と「システィーナ・ホール」。大塚国際美術館には、原寸大の大きさの美術作品があります。

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