文部科学広報 216号
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通テストの英語試験(リーディング・リスニング)については、制度の大幅な変更による受検者・高校・大学への影響を考慮する必要があると考え、認定試験の実施・活用状況等を検証しつつ、平成35年度までは実施し、各大学の判断で共通テストと認定試験のいずれか、又は双方を選択利用することを可能とすることとしています。また、英語4技能評価が、早期に多くの大学で実施されることが望ましいことから、各大学は、認定試験の活用や、個別試験により英語4技能を総合的に評価するよう努めるものとしています。 ●今後のスケジュールについて今後共通テストの円滑な導入に向け、本年11月に5万人規模の試行調査(プレテスト)を実施し、来年にも規模を拡大しての実施を予定しています。これらを通じて、記述式問題の作問・採点方法や、難易度、運営上の問題等の検証を行い、平成32年度からの実施に向けた準備を進める予定です。②平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告大学入学者選抜に関する基本的な事項を定める「大学入学者選抜実施要項」を見直し、平成32年度に実施する平成33年度大学入学者選抜より変更を適用します。各大学の入学者選抜において、三つの方針に基づき、学力の3要素を多面的・総合的に評価するものへと改善するため、一般入試、AO入試、推薦入試の在り方を見直し、活用する評価方法や比重等について、各大学の募集要項等で明確化することとしています。各入試区分については、多面的・総合的な評価の観点から改善を図りつつ、各々の入学者選抜としての特性をより明確化する観点から、以下のとおり名称を変更することとしています。•「一般入試」は「一般選抜」へ•「AO入試」は「総合型選抜」へ•「推薦入試」は「学校推薦型選抜」へAO入試、推薦入試は、多くの場合、丁寧な面接等を行い志願者の能力・適正や学習に対する意欲等を総合的に判定するものになっておりますが、一部に「学力不問」の批判、懸念の声もあります。AO入試、推薦入試ともに、大学教育を受けるために必要な「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」も適切に評価するため、調査書等の出願書類だけでなく、各大学が実施する評価方法等又は大学入学共通テストのうち、少なくともいずれか一つを活用することを必須とすることとしています。一般入試については、教科・科目に係るテストで評価することが難しい「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」の評価が特に課題となっています。そのため、調査書や本人が記載する資料等の積極的な活用が求められており、これらをどのように活用するかについて、各大学の募集要項等に明記することとしています。また、大学入学共通テストの活用や、記述式問題の導入も含めた「教科・科目に係るテスト」の出題科目の見直し・充実、英語の試験を課す場合の4技能の総合的評価等に取り組むこととしています。あわせて、丁寧な選抜の実施、高校教育への影響等を考慮し、出願時期、合格発表時期についても次のとおり見直しを行うこととしています。•総合型選抜(現行のAO入試)については、①現行8月以降の出願を9月以降とすること、②現行設定されていない合格発表時期を11月以降とすること•学校推薦型選抜(現行の推薦入試)については、①現行11月以降の出願はそのまま、②現行設定されていない合格発表時期を12月以降とすること。また、多面的な評価のための重要な資料となる調査書等についても、様式の見直しを行うこととしています。5今後の検討文部科学省では、高大接続改革が新たな時代を切り開く人材を育成するために、極めて重要な改革であることから、今後も関係団体等の協力を得ながら、改革の狙いを具体化するための方策等について、検討を更に進めていきます。同時に実証的な検証も行いながら、着実に取り組んでいくこととしています。特集文部科学広報 No.216 平成29年11月号7

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