文部科学広報 216号
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して取りまとめられました。これを踏まえ、現在、高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の三つの改革について各取組を進めています。その中で、新テスト等については、平成28年4月から専門家の検討・準備グループ等を設置し、具体的な制度設計の検討を行ってきました。この間、関係団体等からの意見も踏まえ、検討・準備グループ等の有識者会議を経て、文部科学省として、7月13日に①「高校生のための学びの基礎診断」実施方針、②「大学入学共通テスト実施方針」を策定し、③「平成33年度大学入学者選抜実施要領の見直しに係る予告」を決定したところです。高大接続改革の動向~現在の進捗状況と高大接続改革の実施方針等の策定について~文部科学省高大接続改革プロジェクトチーム平成29年7月に新テスト等に関する高大接続改革の実施方針等を策定しました。高大接続改革については、教育再生実行会議第四次提言(平成25年10月)、中央教育審議会答申(平成26年12月)、高大接続システム改革会議「最終報告」(平成28年3月)等の提言を踏まえ、高校教育、大学教育、大学入学選抜の一体的な改革の取組が進められています。本号では、現在の高大接続改革の進捗状況と新テスト等の実施方針等(「高校生のための学びの基礎診断」実施方針、「大学入学共通テスト」実施方針、「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」)のポイントを説明します。高大接続改革の背景1背景我が国は今、グローバル化の進展や技術革新、生産年齢人口の急減等、大きな社会変動の中にあります。これからの時代を生きる若い世代にとっては、混沌とした状況の中に問題を発見し、答えを生み出し、新たな価値を創造する力が重要であり、全ての人がこのような資質・能力を育むことができるよう、抜本的な教育改革を進める必要があります。これからの時代に求められる学力として、文部科学省では、高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の三者の一体的な改革を通じて、①知識・技能、②思考力、判断力、表現力、③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(以下、これらを「学力の3要素」という。)を確実に育成・評価するため、取組を進めているところです。2検討の経緯平成25年10月の教育再生実行会議の第4次提言、平成26年12月の中央教育審議会の「新しい時代に高大接続の実現に向けた高等教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)」等の提言を受け、具体的な方策については、平成28年3月に高大接続システム改革会議「最終報告」と学力の3要素を多面的・総合的に評価する大学入学者選抜高等学校教育・大学教育・大学入学者選抜の一体的改革高大接続改革高校までに培った力を更に向上・発展させ、社会に送り出すための大学教育学力の3要素を育成する高等学校教育●国際化、情報化の急速な進展       ↓  社会構造も急速に、かつ大きく変革。●知識基盤社会のなかで、新たな価値を創造していく力を育てることが必要。●社会で自立的に活動していくために必要な「学力の3要素」をバランスよく育むことが必要。【学力の3要素※】❶知識・技能の確実な習得❷(❶を基にした) 思考力、判断力、表現力❸主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度※ここでの「学力の3要素」は中央教育審議会「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、 大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について~全ての若者が夢や目標を芽吹かせ、未来に花開かせるため に~(答申)」(平成26年12月22日)で示されたもの。「高大接続改革」の必要性特集文部科学広報 No.216 平成29年11月号1

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