文部科学広報 216号
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民間の試験等を認定するスキームを創設し、基礎学力の定着度合いについて公的な質保証がなされた多様な測定ツールの整備・活用を促進することとしています。また、各高校等における活用を通じて指導の充実を図り、PDCAサイクルの取組を促進することとしています。名称は、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」を改め、「高校生のための学びの基礎診断」とすることとしました。今後、高校・教育委員会等の関係者、民間事業者等の意見を考慮しつつ、「高校生のための学びの基礎診断」検討ワーキング・グループにおいて専門的な検討を加え、平成29年度中を目途に認定の基準等を策定し、平成30年度中に認定制度の運用を開始することを目指すこととしています。3大学教育改革①三つの方針大学教育改革については、入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)と併せ、教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)(以下、こ「高校生のための学びの基礎診断」の活用方法イメージ「高校生のための学びの基礎診断」制度のイメージ高等学校における基礎学力の定着に向けたPDCAサイクルの構築高校の実態に即したものとなるように仕組みを構築各高校が、生徒の実情等を踏まえ、必要と考える測定ツールを選んで実施国測定ツール測定ツールA認定測定ツールB認定測定ツールC認定高 校設置者「学びの基礎診断」の仕組みの構築(一定の要件に即して民間の試験等を認定する仕組みを創設)社会で自立するために必要な基礎学力について、各学校がそれぞれの実情を踏まえて目標を設定し、教育課程を編成。多様な測定ツールを活用しながら生徒の学習状況を多面的に評価し、指導の工夫・充実を図っていく。仕組みの構築と運用を通じて、示された基準・条件等を踏まえながら、民間において高校教育の充実に資する測定ツールの開発が進むことを期待〇高校の魅力づくりとともに、質の確保のための体制強化や再編整備〇学校支援のための教員人事配置や予算措置、教員研修等の取組引き続き試行調査の結果や高校・教育委員会等の関係者、民間事業者等の意見を考慮しつつ、専門的な検討を加え、平成29年度中を目途に認定基準等を策定し、平成30年度中に認定制度の運用を開始することを目指す。出題内容に係る基準・条件等• 学習指導要領との対応や出題形式等、制度の趣旨・目的に合致する出題であること。• 受検者の学習成果や課題について確認できる結果提供であること。※高校教育の多様性への対応と、共通性の確保のバランスに留意が必要。実施方法に係る基準・条件等• 学校での実施や複数回受検等、学校の実情に応じて利活用できる実施方法であること。• 学校に過度な負荷がかからず、安定的・継続的に実施できる方法であること。※学校にとっての利便性と、実施コスト(受検料に影響)とのバランスに留意が必要。多様な学習活動の実施結果の分析・活用基準・条件等の設定事前・事後チェック体制の整備テスト実施※CBTも可日々の授業や指導の工夫・充実取組を促進設置者による学校への支援測定ツールの充実基準・条件等の考え方(イメージ)設置者としての取組高等学校での取組○基礎学力定着に向けた「基本方針や施策の企画・立案」○教員配置や予算など「学校支援の実施」「高校生のための学びの基礎診断」の基本仕様「学びの基礎診断」として認定された測定ツール群個々の高等学校における「学びの基礎診断」を用いたPDCAサイクルのイメージ(一例)▶学習指導要領に対応し、高校生の基礎的な学力の定着度合いを確認する出題。▶受検者(学級、学年等)の学習成果や課題について確認できる結果提供。○測定ツールの活用を通じて、基礎学力の習得や学習意欲の喚起に資する「カリキュラム・マネジメントの確立」学校におけるマネジメントツールとしての活用イメージ例• 学校の教育目標の達成指標として活用。•一人ひとりの生徒のつまずき箇所を分析し、弱点克服に向けて個別に学習指導や支援を行うために活用。•学校の実態を基に、加配や補習指導員を活用した少人数・習熟度別授業を行ったり、学校設定科目の内容を設定・改善したりするなど教育課程編成・実施の工夫を行うために活用。など 〔Plan〕○学校の教育目標の一つとして、高校入試の結果や内申書等から一人ひとりの生徒の実態を把握しつつ、生徒に身につけさせたい学力の水準や把握の方法(自校にふさわしい測定ツールの選択等)を設定。○目標に準拠した教育課程を編成。各教科において指導計画を策定し、学校の全体の取組として共有。〔Do〕○指導計画に基づき、生徒の実態を踏まえながら日々の学習指導と学習評価を実施。 (適宜指導計画の見直しと、指導方法の工夫を行う。)〔Check〕○測定ツールを用いて、生徒の学力の定着度合いを把握し、生徒の学習成果と課題を分析。 (学校の実情に応じて適切な時期に活用できる。)〔Action〕○分析結果をもとに学校としての対応策を検討し、次年度の計画と取組に反映(教育課程や指導計画、指導方法、生徒の個別課題対応等)。○一人ひとりの経年的な変化(学力の伸び)を確認し、分析結果を指導の工夫・充実に活用。 ○測定ツールの活用を通じた指導の工夫により、生徒の興味・関心を引き出し、生徒自ら「学びの質の向上」に取り組めるようにする生徒自身の学びの質の向上への活用イメージ例•テストの結果から自らの強みと弱みを理解させ、効果的に学習に取り組ませるために活用。•社会で自立するために必要とされる基礎学力について認識させ、学習への動機づけを行うために活用。•義務教育段階の学び直しから学習の成果や達成感を実感させ、自己肯定感・自己有用感を高めさせるために活用。など 基準や高等学校の多様なニーズに対応し、民間において創意工夫を生かした多様な測定ツールを開発・提供多様な測定ツールの中から、学校が選択学年末に診断するパターン例第1学年診断日々の学習分析結果指導の工夫・充実第2学年診断日々の学習指導の工夫・充実第3学年日々の学習指導の工夫・充実分析結果個別対応年度途中に診断するパターン例第1学年診断日々の学習指導の工夫・充実第2学年日々の学習指導の工夫・充実第3学年日々の学習指導の工夫・充実文部科学広報 No.216 平成29年11月号4

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